生活習慣病とは?

偏った食事、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒など、主に長い間の生活習慣が原因となる病気で、代表的なものに脂質異常症、高血圧、糖尿病があります。これらは自覚症状がはっきり現れにくく、気づかないうちに動脈硬化が進み、ついには狭心症、心筋梗塞、脳卒中、閉塞性動脈硬化(ASO)など重大な病気を引き起こしてしまいます。

さらに、いくつかの生活習慣病や因子が重なると、心臓病や脳卒中が生じる危険性が一層高まります。生活習慣の改善は生活習慣病の予防につながりますし、かかった後でも治療のポイントになります。自分は大丈夫と過信せずに、いつも生活習慣全般に注意を払いましょう。

☆ライフスタイルを改善しましょう!

生活習慣病は、主に生活習慣の乱れが原因で起こります。予防の基本は毎日のライフスタイルをチェックすることです。

  • 食生活はバランスよく

飲み過ぎ、食べ過ぎは生活習慣病の原因になります。夕食が遅くなった場合は量を控えめにしましょう。

  • 適度な運動を生活に取り入れましょう。

毎日の軽い運動は、気分をリラックスさせ、血圧や血糖値、血中脂質濃度を下げる効果があります。積極的に歩くようにしましょう。

  • 睡眠を十分にとり、リラックスした毎日を過ごしましょう。

ストレスは、万病のもとです。

  • アルコールはほどほどにして、タバコはやめましょう。

ビールなら1日に中ビン1本くらい、日本酒なら1合までが適量の目安です。

定期健診の活用を!

合併症を防ぐためには脂質異常症、高血圧、糖尿病などを正しく知る必要があります。

自覚症状がなくとも定期健診などで、日頃から自分の身体の状態をチェックしましょう。

メタボリック症候群とは

metabolic.png

血液中の脂質、血圧、血糖がやや高い程度であっても内臓肥満がある場合には注意が必要です。内臓肥満、脂質代謝異常、高血圧、糖代謝異常の重複は、メタボリックシンドローム(代謝異常症候群)と呼ばれており、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険性が高く、注意が必要です。

本診断基準では、必須項目となる内臓脂肪蓄積(内臓脂肪面積100平方cm以上)のマーカーとして、ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」とし、次の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断する、と規定しています。

メタボリックシンドロームの診断基準

ウエストサイズ
男性:85cm以上
女性:90cm以上
上記のほか、次項2つ以上ある方はメタボリックシンドロームと言えます。
  1. 高トリグリセリド(中性脂肪)血症
    150mg/dL以上
    かつ、または
    低HDL-コレステロール血症
    40mg/dL未満
  2. 収縮期血圧
    130mmHg以上
    かつ、または
    拡張期血圧
    85mmHg以上
  3. 空腹時高血糖
    110mg/dL以上

脂質異常

血液中の脂質(あぶら)が多いというだけで、自覚症状はありません。しかし、脂質異常症を放置すると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす危険性が高くなります。

血中の脂質をしっかり管理しましょう

特に総コレステロールまたはLDL(悪玉)-コレステロールを目標値までしっかり下げましょう。心筋梗塞・脳梗塞などの合併症や危険因子の数により目標値が違います。

治療方針の原則 カテゴリー 脂質管理目標値 (mg/dL)
一次予防
まず生活習慣の改善を行った後、薬物治療の適応を考慮する
  LDL-C以外の主要危険因子 LDL-C HDL-C トリグリセライド
I(低リスク群) 0 160未満 40以上 150未満
II
(中リスク群)
1~2 140未満
III
(高リスク群)
3以上 120未満
二次予防
生活習慣の改善とともに薬物治療を考慮する
冠動脈疾患の既往 100未満

日本動脈硬化学会「動脈硬化疾患予防ガイドライン2007年版」より

生活習慣を改善しましょう

動物性脂肪を多く含む食事は、総コレステロール値、LDLコレステロール値を上昇させます。(卵黄、魚卵、脂身の多い肉、乳製品※バター、牛乳)

おすすめしたい運動

1日30分週3回程度の無理のない運動:ウォーキング、ジョギング、体操

sisitsuijyo01.png

肝機能障害といわれたら・・・

肝機能障害の種類は?

肝機能障害は実に多彩で、大きく分けると肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝がんなどがあります。原因はウイルスによるものが最も多く、その他には自己免疫によるもの、先天的なもの、アルコールの飲み過ぎ、栄養過多などがあります。

すぐに肝臓をいたわる食事をはじめましょう!

  • エネルギーを適正に
    • まず、身長から1日の適正エネルギーを算出します。(1日に必要なエネルギーの目安は、標準体重1kgあたり25kcal~30kcalの範囲で設定します。)
  • 毎日の栄養バランスに注意し、肥満にならない食べ方を
    • 主食・・ごはん・パン・麺から一品。芋やかぼちゃがあるときは少し控えめに
    • 主菜・・魚介類・肉・卵・大豆製品を使ったおかずが1品。
    • 副菜・・野菜・きのこ・海藻・こんにゃくを使ったおかずが2~3品。
    • 汁物は1日1杯、漬物も1回以下・・塩分をひかえるためです。
    • 果物は1日1品、牛乳(ヨーグルト)はコップ1杯・・なるべく夜遅くならないように
    • 揚げ物、炒め物、マヨネーズを使った料理をひかえる・・1食1品以下を目標に
    • 菓子(菓子パン類含む)やアルコール類はひかえる・・エネルギー過剰を招きやすい食品です。極力減らします。
  • 禁酒しましょう
    • 禁酒により数ヶ月で肝機能が回復することもあります。
    • 飲むときは食べない、という方は必要な栄養がとれていなかったことも考えられますので、禁酒してきちんと栄養バランスの良い食事をすることが大切です。

適正エネルギーで栄養バランスがとれている食事が肝機能の回復には必要です。食事のとり方や内容の詳細については、各疾患で少しづつ違ってきますので、

主治医や管理栄養士と相談しましょう!!

高血圧とは?

収縮期血圧(最高血圧)が140mmhg以上、または拡張期血圧(最低血圧)が90mmhg以上を高血圧といいます。長い間、血圧の高い状態が続くことによって、脳や心臓、腎臓などの血管を傷つけ脳卒中、心筋梗塞、腎不全を起こしやすくなります。

目標とする血圧は年齢や合併症によっても違いますが、まずは収縮期血圧140mmhg未満、かつ拡張期血圧90mmhg未満を目指しましょう。糖尿病や腎障害がある場合は、さらに低い値を目指します。

【目標血圧】

高齢者 140/90mmhg未満
若年・中年者 130/85mmhg未満
糖尿病・腎障害患者 130/80mmhg未満
  • 家庭血圧をはかりましょう
    • 家庭で血圧を測ると健康状態や薬の効き方などさまざまな情報が分かります。

【家庭血圧のはかり方】

koketsuatsu01.png
  • 朝と晩に測定
    • 食事や薬を飲む前に1~2分座って安静にした後に測る。
    • 朝:起きてから1時間以内、排尿済ませてから。※晩:就寝前。1~2分座って安静にした後。
  • 手首用、指先用の血圧計は誤差が出やすいので、できるだけ上腕用を使いましょう。
    • 腕帯を心臓の高さにして測ります。
      (手首や指のタイプの場合は測定部位が心臓の高さになるように特に注意)
  • 家庭血圧では、135/85mmhg以上を高血圧の基準と考えてみましょう。

治療のポイント

食塩の制限
一日の塩分摂取量を6g未満になるよう心がけましょう。
適正体重の維持
BMI(体重kg÷[身長m]2)で25を超えないようにしましょう。
運動療法
心臓血管病などで身体に負担にならない方は、有酸素運動を毎日30分以上を目標に行いましょう。