肝炎を起こす原因はいろいろありますが、わが国ではそのほとんどが肝炎ウイルスの感染によるものであることが明らかにされています。これらをウイルス肝炎と呼んでいます。
ウイルス肝炎のうち、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によるものをC型肝炎と呼びます。
肝炎ウイルスに感染すると?
C型肝炎ウイルス(HCV)に感染した場合、その多くは不顕性感染の経過をたどり、一過性の感染で治る場合もありますが、半数以上の人ではウイルスが身体から排除されず肝臓の中に住みついてしまうことが明らかになってしまいます。
- 感染者は40歳代以上の年齢層に多く見られます。
- 多くの人では感染の時期がはっきりしません。
- ウイルスが発見される以前に輸血を受け、感染した人もいます。
定期的に「肝臓」の状態をチェックしましょう!
初診時に、肝臓に「異常」が見つからない、ごく軽い慢性肝炎でただちに本格的な治療を始める必要はないと診断された場合でも、定期的(2~3ヶ月ごと)に検査を受け、新たに肝臓に「異常」が起こっていないかどうかをその都度確認すること。
C型肝炎の治療について
HCVキャリアであることがわかったら、まず、定期的に受診して、あなたのその時その時の「肝臓の状態」を正しく知り、あなた自身の健康管理の方針や必要に応じた治療の方針などを決めるために主治医に相談に乗ってもらうことが最も大切なことです。
- 抗ウイルス療法
原因であるC型肝炎ウイルスを肝臓から追い出してしまう治療法です。
- 肝庇護療法
肝臓の細胞ひとつひとつを強くして肝炎の活動を抑えます。
- 肝炎治療については主治医とよく相談して決めましょう。
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