血液中の脂質(あぶら)が多いというだけで、自覚症状はありません。しかし、脂質異常症を放置すると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす危険性が高くなります。
血中の脂質をしっかり管理しましょう
特に総コレステロールまたはLDL(悪玉)-コレステロールを目標値までしっかり下げましょう。心筋梗塞・脳梗塞などの合併症や危険因子の数により目標値が違います。
治療方針の原則 | カテゴリー | 脂質管理目標値 (mg/dL) | |||
一次予防 まず生活習慣の改善を行った後、薬物治療の適応を考慮する |
LDL-C以外の主要危険因子 | LDL-C | HDL-C | トリグリセライド | |
I(低リスク群) | 0 | 160未満 | 40以上 | 150未満 | |
II (中リスク群) |
1~2 | 140未満 | |||
III (高リスク群) |
3以上 | 120未満 | |||
二次予防 生活習慣の改善とともに薬物治療を考慮する |
冠動脈疾患の既往 | 100未満 |
日本動脈硬化学会「動脈硬化疾患予防ガイドライン2007年版」より
生活習慣を改善しましょう
動物性脂肪を多く含む食事は、総コレステロール値、LDLコレステロール値を上昇させます。(卵黄、魚卵、脂身の多い肉、乳製品※バター、牛乳)
おすすめしたい運動
1日30分週3回程度の無理のない運動:ウォーキング、ジョギング、体操