高尿酸血症とは

高尿酸血症は、血液中に尿酸が多くなった状態をいいます。尿酸塩(尿酸の血晶)が関節などにたまると激しい痛みを伴う炎症発作、いわゆる「痛風」発作を起こすことがあります。痛風は9割以上が成人男性に発症しますが、痛風の背景には持続する高尿酸血症があることから、高尿酸血症の診断基準が以下のように定められています。

高尿酸血症の定義

正常
血清尿酸値 7.0mg/dl以下    (年齢・性別問わず)
高尿酸血症
血清尿酸値 7.0mg/dlを超える場合(年齢・性別問わず)

6.0mg/dlを超えた場合、注意していただき、7.0~8.0mg/dlでは、生活習慣の改善が必要になります。8.0mg/dl以上では治療を考慮しましょう。

原因は?

血液中に尿酸が増える原因は、次のように考えられています。

  1. 尿酸が体内で多く産生される。(先天性の代謝異常、造血器疾患、無酸素運動、アルコール過剰、肥満、など)
  2. 尿酸の排泄が悪い。(遺伝的体質、無酸素運動、脱水、アルコール過剰、肥満、腎不全)
  3. 1.と2.の両方。

放っておくと、尿酸値が高い人は痛風だけでなくさまざまな病気を合併するとみられています。(脳血管障害、心疾患、腎障害、尿路結石、痛風結節)

治療のポイント

  1. 肥満があれば解消する
  2. 尿酸を増やさない食生活を習慣にする。
  3. 水分を十分に取る
  4. 飲酒を控える
  5. 激しい運動は避け、適度な有酸素運動をする。

治療は、薬物でのコントロールが中心になりますが、生活習慣の修正も大切です。